


水ようかんってこしらえるのは簡単です。
寒天を水で溶かして餡をいれて溶かし
容器に流して冷やすだけ・・
けど、こだわり始めるとキリがないんですよ
1、水はただえさえ美味しい能登の水、その中でも関西方面からでも
わざわざ汲みに来る中島町の藤瀬の霊水湧き水をつかいます。
水質調査してみると細菌数が異常に少ないので常温でおいても
半年~1年は腐らない、とういかそれ以上置いたことないので分かりませんw
2、餡の粒子を壊さず、細かくするための機械装置を購入
口に入れると溶けるような食感を出したいがため値段が高価なので家族に反対されつつ購入、分不相応の機械です^^;
これは手作業では絶対に出来ない部分です。
3、砂糖と小豆を混ぜれば餡が出来るわけではありません
砂糖をα化(砂糖と水を分子レベルで結合させる)してそれを小豆と結合させる、そのために特別製の高ガス火力銅釜を使い餡を作っています。
この釜、焦げやすく取り扱いがデリケートですがシャキッとして甘味度の少ないみずみずしい餡が仕上がります
4、あまり知られていませんが、寒天には寒天強度という数値があり
寒天によってその食感が違います
何度か試行錯誤のすえ数種類の寒天をブレンドして使用しています
水ようかんが口の中でブレイクする瞬間まで計算しています。
ちょっと大げさw
5、最後に小豆は北海道小豆の最高級品「十勝野」を使用しております
とまあ、書き始めたら止まらなくなってしまいましたがw
水ようかんなどのシンプルで餡の力がそのまま出るお菓子は
その店の姿勢を表していると思っています。
何々の素材を使って云々っていうのはもちろん大切ですが
そこにはスペックであって心の部分ではないと思います。
心をこめてつくるとは、美味しくなあれと祈ることではなく、
つくる時に数ミリでも美味しくなる為の手間を惜しまないことだと思っています
この水ようかんを商品化して以来
一度食べていただいた方からの反響が大きく
数を聞いたらちょっとビックリするほどよく売れます。
やはりきちんとつくればお客さんは分かってくれるんだな~
感謝。